化学産業はドイツの主力産業の1つであり、ドイツの輸出総額のうちで大きなシェアを占めています。私たちが用いる生活用品の約90パーセントが化学製品と呼べるものです。

化学または化学に関する革新的で特許性のあるアイデアは、有機化学、無機化学、分析化学、化学工学といった様々な科学技術から革新的で特許性のあるアイデアが創出されており、これらアイデアを応用して様々な新規製品、例えば生分解性プラスチック、触媒、潤滑剤、肥料、コーティング材料、接着剤等の製品、光化学製品、バイオセンサー、有機太陽電池、電気化学製品、食品、医薬品、化粧品が製造されています。革新的で特許性のあるアイデアを基にして、更に、これらの製品を製造する方法や、土壌・空気・水の浄化技術、バイオガス処理、バイオマス利用のための方法などの新規な化学分析方法や化学的プロセス技術も開発されています。

化学分野の特許出願にドイツ特許商標庁または欧州特許庁で求められる法的手続は、他の分野の特許出願の場合と基本的には同じです。ただし、微生物、ペプチド、核酸配列を対象とする生化学的発明の特許出願では特別な規定が設けられています。